「リデンプションリングは注目されることを好まず、水面下で物事を進めるのを好む。 これまでに関わってきた悪行の数々をあがなうことに忙しすぎて、オカルトの影や永遠の日にまで気が回らないのだ。

 

しかし、ハイリデンプションノルンドラゴンの物語は、リデンプションの仲間たちのものよりもはるかに扇動的だ。

 

まさに今日、彼女は罪の鎖から解き放たれた。 彼女はついに成し遂げたのだ。 他のリデンプションドラゴンが届かなかった域まで到達した。 勇者の地位を得るまでには、たくさんの勇敢な行いや献身的行動をとらなければならなかった。 もちろん、彼女の忘れ去ることのできない罪を帳消しにするには、それに見合うだけの計り知れない無私の奉仕が必要だった。

 

ここで1つの問いが生まれる。彼女が最初に犯した罪とは何だったのだろうか?

 

彼女がリデンプションのアークとして知られるようになるずっと昔、ノルンは聖なる泉から水を引いてユグドラシルを世話し、この強大なビーストとその生命の木が十分に栄養を得られるようにした。 青々とする生命の森は、時折、崩壊の腐敗に悩まされており、ノルンは広範囲の植物に水をやっていたのだ。

 

強きユグドラシルとエメラルドグリーンの葉を一目見ようと、世界中のドラゴンたちが集うようになった。だが、それを維持している誰かに感謝する者はいただろうか? 誰もいなかった。

訪問者たちが来て、重労働に「ありがとう」のひとつも残さずに去っていくのを、ノルンは見てきた。

 

注目を浴びたい気持ち、そして感謝を得られない重労働への疲れから、ノルンの堪忍袋の緒が切れた。 彼女は誰にも顧みられないことから脱却したかった。

 

ユグドラシルの水にコラプテッドネイチャードラゴンの毒の蜜を数滴たらしたことがきっかけで、ノルンの歴史は全く違う方向へと進んでいくことになる。 最初に倒れたのはユグドラシルだった。その後生命の木が倒れ、森のすべての木に毒が蔓延し、死の液体に侵され、ドラゴン宇宙から絶滅してしまった。 ドラゴンマスターは、ユグドラシルや生命の木1本だけが都市に戻ってくるまでに何年もかかったことを知ることになるだろう。ノルンのせいで、森は二度と元に戻ることはないのだ

 

ノルンはそんな大惨事を引き起こしたくて行動を起こしたわけではない。ただ少し認めてもらいたかっただけなのだ。だが、彼女の行いの罪はあまりにも大きかった。 彼女はアセンデッドに変化し、リデンプションのアークが始まった。

 

今のドラゴン都市で、ノルンは決断を迫られる。 彼女はもう自由の身だが、興味深い道徳の分かれ道が提示されている。

 

新たに得た勇者の地位を善行のために利用し、ハイマスターカルマやハイアセンデッドスプリームドラゴンたちと同盟を結ぶに至るのか? それとも、大破壊の味を覚えた彼女がハイコラプテッドタイムドラゴンの拠点に赴くのか?

 

ライズンスキルスキンではアセンデッドの領域に導かれ、彼女の内なる混沌の属性をフォールンスキルスキンで引き出すこともできる。
彼女の道はドラゴンマスターの手にかかっている!」