ギャラントは、ここ数ヶ月自分は無力だと感じていた。そして自分の交配パワーがこれまでで一番弱くなっていることに気付いた。 しばらくの間、何事もなかったかのように過ごしていたが、やっと解決策を見つけなければならないことに気付いた。

そんなギャラントに誰かがグレッチェンを紹介した。グレッチェンはあらゆる問題を解決する薬を持っている魔法使いモンスターのはずだった。 グレッチェンはギャラントを助けることができると言ったが、それには少し時間が必要だと言った。そして数ヶ月後、ギャラントは薬を受け取るためにグレッチェンの山小屋を訪れた。 グレッチェンはギャラントを温かく迎え入れてくれた。そして、薬を冷ましている裏庭に付いておいでとギャラントに言った。

ピンクのキラキラと光る煙を放っていたその薬は、チョコレートのような香りがした。 ギャラントはその香りをかぎ、「こいつはすごい!思っていたよりもこの薬を飲むのは楽そうだ。 すぐに包んでくれ。急いで帰らないと」と言った。

「もちろん!」と言った後、グレッチェンはこう続けた。 「宝石5,000個を支払ってちょうだいね。 宝石の数を確認したら、取引成立よ」

その言葉を聞いたギャラントは不満を隠さずにこう答えた。「なんだって? 俺が誰だかわかってるのか?」

「はぁ…あなたが誰かなんてどうでもいいのよ。私はただでは働かない。それだけよ。 それにここ最近のあなたのパワーから考えると、調子はそんなにいいとは言えないんじゃないの!」とグレッチェンは言い、大声で笑いだした。

ギャラントはグレッチェンが自分をバカにしていると感じ、驚くほどの速さでグレッチェンに飛び掛かった。グレッチェンはギャラントの攻撃をすばやく交わしたが、けんかの最中にギャラントのスキルが大鍋に命中し、入っていた薬が裏庭中に飛び散ってしまった。 グレッチェンは叫んだ。「ちょっと!自分が何をしたかわかってんの?大バカ野郎! 薬を作るのに数ヶ月もかかったのに…」ところがグレッチェンがすべてを言い終わらぬうちに、地面が地震のようにぐらぐらと揺れ出し、地割れが起こり、巨大なモンスターのようなバラの花が姿を現した。

グレッチェンとギャラントはそのバラを見た瞬間、驚きで動けなくなってしまった。 そのバラの花は自分の根を土から引っ張り出し、動けなくなっている2匹にメモ向けず、2匹の横を通り過ぎ、森へと姿を消してしまった。

数分後、ようやくグレッチェンが沈黙を破り、こう言った。 「コミュニティにもっと交配パワーが必要だからここに来たって言ってたわよね? どうやら望みは叶ったようよ。 あのバラの花のモンスターは、交配パワーの化身よ。 警戒しなさい。 あんたのパワーを凌ぐ交配パワーを発揮する可能性があるわ!」 大きな笑い声を響かせながらグレッチェンは山小屋へと戻っていった。困惑するグレッチェンを裏庭に置き去りにして…。

ウルティクスはコントロール耐性と予想を適用できる自然属性の攻撃モンスター。 体力を消耗せずに敵1匹からプラスの効果を奪い、大きなダメージを与えることができる。 さらにひとつのスキルですべての敵にダメージを与え、出血を負わせ悪夢をみさせることができる他、回避とダブルダメージで自身を増強することもできる。 ウルティクスは進化する特性を持っている。ランク0では予想特性を持つ。 ランク1になると出血耐性を得て、ランク3になるとコントロール耐性を得る。 そして何より重要なのは、ウルティクスがMonster Legendsで4匹目となる最新の交配のジョーカーだということだ。