ムエルテマックブラッドは、カウントレスフローレスのお気に入りのモンスターではない。彼女は、ファンピラがめったに家に帰ってこない理由のひとつがムエルテマックブラッドだと考えている。このため、ムエルテマックブラッドがモンステルバニアに滞在しなければならない時には、できるだけそのガールフレンドの家族とは会わないよう城の外で時間を過ごすようにしている。

ある日城の敷地の周りを歩いていたムエルテは、ダンジョンへの入り口を見つけ、少しだけ覗いてみることにした。ダンジョンの中には特に物珍しいものがなかったため、ムエルテはダンジョンの護衛を務めているがっしりとした巨体の恐れを知らないモンスターとしばらく世間話をしていた。最初ムエルテはゾンビックの外見を怖いと思ったが、ムエルテもゾンビックも特にすることがなかったことから、2匹の間には奇妙な友情が生まれた。

それ以来、ムエルテはモンステルバニアに行かなければならない時には毎回ゾンビックに会いに行った。ところがカウントヴラドはこの2匹の関係に少し怪しさを感じていた。 はたして2匹はカウントヴラドを相手に陰謀を計画しているのか?ムエルテはファンピラの彼氏であるため、カウントヴラドの娘ファンピラの家族の秘密の情報をたくさん知っていた。そしてゾンビックはカウントヴラドに拘束されているモンスターたちと直接接触していた。カウントヴラドが把握している情報を総合すると、2匹と拘束されているモンスターたちが結集し、カウントヴラドを権力の座から引きずり下ろそうとしていると考えられた。

このためカウントヴラドは調査員にゾンビックとムエルテの密会現場を尾行させ、驚きの事実を知ることになった。2匹は本当に友情を育み、秘密結社を立ち上げていたのだ。それがガーデニングクラブだったのだ!2匹が会う日には必ず一緒に庭園へ行き、花や野菜を植えていたのである。ところが2匹はそのことを誰にも知られないよう秘密にしていた。こんなことがバレたら、拘束されているモンスターからゾンビックが見くびられてしまう可能性があったからだ。

調査員から結果報告を受けたカウントヴラドは、ニヤリと笑い「まあ少々緑が増えたからといって、誰も傷付かないだろう」と言った。

ゾンビックは貫通の能力を持つ地属性の攻撃モンスター。 いくつかのスキルを使ってダメージを与え追加ターンを得ることができる。さらに、毒を与え出血させることもできる。またダメージ増加、ダメージミラー、再生力、吸血鬼の攻撃など他の貴重な動きもできる。もともと硬化特性を持っているが、さらに特性とスキルとして貫通も持っている!