ジェネラルニシャントがサマエルの弟イスマエルを捕まえ、バラバラにした上に細胞に変えてしまって以来、サマエルの生きる目的はただ一つ、ジェネラルを見つけ、叩きのめし、弟の細胞を取り返し、弟をよみがえらせることだった。 サマエルは善人の軍隊の秘密と引き換えにニシャントの居場所に関する情報を手に入れた。その事実を知った善人の軍隊の隊長はサマエルを軍から追放した。そしてサマエルは暗黒のモンスターとなり、自分についてきてくれるモンスターを探し始めた。 サマエルの力に魅了された暗黒属性のモンスターはたくさんいた。特にサマエルの生と死の両方を操るために使う力は多くのモンスターを引き付けたため、サマエルが自分の軍隊を作るのにそう時間はかからなかった。

サマエル率いる暗黒属性のモンスターは、ジェネラルニシャントの軍隊に潜入し、秘密の本部の場所を突き止めた。 サマエルは、軍隊のモンスター全員を引き連れて、ニシャントの秘密の本部へ向かった。 要塞の門を潜り抜け、メインホールまで突入したサマエルは、一番期待していなかったモンスターと対面した…弟、イスマエルである。イスマエルは、ニシャントが命を奪う前とはまったく違う姿でサマエルの前に現れたのだ。 イスマエルは、暗黒の魂、この世のものとは思えない姿…ホールの中央でフードをかぶりプカプカと浮いている姿で現れたのだ。 完全に死んでいるように見えたが、同時に誰も太刀打ちできない無敵の力を秘めているようにも見えた。

サマエルは軍隊に攻撃を止めるよう指示し、プカプカと浮かぶ魂へとゆっくりと近付いていった。ところがその時、魂の背後の影が言葉を発したのだ。

「ようこそサマエル!お前が見たのは、わしが作った最新かつ最強の兵士だ。 名前はニサエル。この名前、誰かを思い出さないか?ハハハハハ! そうだお前の弟だ…わしはお前の弟を捕えて、細胞にした後、その細胞を使って自分の力を増強できると思っていたんだが、どうやらわしの考えは間違っていたようだ。 お前の弟の細胞は、わしの細胞と混ぜるには純粋すぎた。予想外の失敗だったんだ…それは認めよう。ただ、わしは常に代替案を用意している。そして今お前が目にしているのは代替案なんだ! わしは、暗黒属性のちょっとした技を使ってイスマエルを再び作ろうとしたんだ…だが、その結果…はは!ニサエルができちまったんだ。試しに戦ってみるか? 弟を傷付けるかも?そんなこと気にするな。むしろ、弟がお前を傷付けるかもしれないしな。ハハハハハ!」

ジェネラルニシャントの言葉は、サマエルの頭の中で何度も何度もリピートされた。そしてサマエルは立ち尽くし、動けなくなってしまった。 サマエルはまず、弟を毒牙にかけ命を奪ったモンスターの中に見捨てられた弟を置き去りにはできないと思った。ところが次の瞬間、「こいつはもはや俺の弟なのか…?」という疑問に悩まされた。 軍隊全員が自分の命令を待っているというプレッシャーと、目の前にいるニシャントの赤い目が自分の困惑した姿を楽しんでいるというプレッシャーがサマエルを憤慨させた。 「考えてみろ。ニサエル、お前、そしてわし…」

とニシャントが再び言葉を発した時、サマエルはまだ考えていた。そしてニシャントは言った。 「3匹が力を合わせれば、すべてを支配できる。わしには暗黒属性の軍隊、この要塞、そしてニサエルがいるのだ。 お前にはお前のスキルと支持してくれるモンスターがいる。 そしてニサエルは、ほぼ無敵の存在だ。 弟と再び手を組むのだ。どうするかはお前次第だ。」

力か復讐か…サマエルにとっては酷な決断だった。

ニサエルは「見捨てられた存在」に属する暗黒属性のサポートモンスター。 味方を1匹復活させるスキルや、味方に追加ターンを与えるスキル、1回の動きで回避とダブルダメージを適用できるスキルなど、印象的なスキルを持っている! さらにこのモンスターは、ダメージ増加や回避を使って一度に味方全員を復活させることや、1回の動きでプラスとマイナスの効果を取り除くことができる。 このモンスターのスキルの中には、パーセンテージでライフを奪うスキルも含まれている。このスキルにより、ニサエルはボスや戦車モンスターと有利な状態で対戦できる。 死のカウントダウンを適用して敵にプレッシャーをかけ、特殊スキルで瞬時に敵1匹を倒す。 ニサエルは進化する特性を持っている。ランク0ではタフ特性だが、ランク1になると防御特性を身に付け、ランク3になると予想の特性を身に付ける。ランク4になると攻撃実行モンスターになり、味方のクールダウンを保護できる。