クラビードロイドは海の中で家族とつつましく生活していた幸せなヤドカリだった。 当時のクラビードロイドは知る由もなかったが、クラビードロイドが故郷と呼んでいた海底が位置する側の海の近くには工業地帯が広がっていた。そしてグロバルメカという企業がそこに本社を建設した。 少しずつ、クラビードロイドの家族が住んでいたエリアの水は緑色に濁りはじめ、やがてごみが投棄されるようになり、海底はごみで見えなくなってしまった。

ある年、グローバルメカはブラックフライデーキャンペーンを大成功させた。その年、同社は何千もの陽電子を売ったのだが、一方で200トンもの機械のゴミを海に投棄していたのだ。 悲劇は重なるもので、投棄されたごみがクラビードロイドの家族に直撃してしまったのだ。 打ちのめされたクラビードロイドは、使命感に駆られ、自分の身は自分で守らなければならないと周辺のエリアに住むモンスターたちに警告して回った。 悲劇を繰り返すべきではないという思いだった。 クラビードロイドはごみを集め始めた。当時ごみは至る所にあった。そしてごみを使って保護にも武器にもなる機械式の外骨格を作った。 ところが問題は装甲だった。クラビードロイドの装甲は海の仲間には印象的だと好評だったのだが、仲間のヤドカリたちには不評だった。 まるでクラゲみたいだと言うヤドカリもいれば、頭がおかしくなったんじゃないかと言うヤドカリもいた。元ヤドカリって感じだという仲間もいた。

クラビードロイドは孤独を感じていた…家族を失い、仲間であるはずのヤドカリのコミュニティの中にも居場所がなく…クラビードロイドは見捨てられてしまったのだ。 ただしクラビードロイドはあきらめなかった。装甲の改良に取り組み続けた。装甲を大きくし、脅威を抱かせる見た目にし、装甲を使って与えられるダメージに重点を置いて改良を続けた。そして仲間を守るための戦略を変えたのだ。 クラビードロイドは「もしみんなに敵から自分で自分の身を守らせるようにできないなら、自分が敵を打ちのめせばいいのだ」と考えを改め、自分がいつ行動を起こすべきかを悟っていた。

悲劇が起こった日、悪の根源である企業がヤドカリの生息地を破壊する寸前に、クラビードロイドは自らの装甲のエンジンをすべて起動し、グローバルメカの本社の上へと飛び出し、海底からすべてのゴミを引きずり出し、それをそのまま工場の上に落とし、文字通り「すべて」を破壊したのだ。

クラビードロイドが自分を中傷する言葉を聞く日々に終止符が打たれたのは明らかだった。 そしてグローバルメカがすべてを失った日であることも間違いないと言えるだろう。

クラビードロイドは、「見捨てられた存在」のコレクションに属する水属性のモンスターである。 失神や凍結、メガ凍結など、非常にバラエティに富んだステータス効果をコントロールできる。 さらに水浸しやナノウイルス、ショックや雷属性に対する耐性などの効果を駆使し、敵に拷問を適用することもできる。 水属性のモンスターに対する攻撃は優勢で、水ヘイターと精度を提供することで味方を増強できる。 クラビードロイドは進化する特性を持っている。ランク0ではタフ特性だが、ランク1になると凍結耐性を得て、ランク3になると特性保護を得る。ランク5になるとショックの攻撃を実行するモンスターとなる。