アーサスと兄のボイテックには両親がいなかったが、お互いに支え合って成長してきたため、問題はなかった。 小さな頃、兄弟はスーパーヒーローごっこをして遊んだ。ボイテックはアーサスの7歳の誕生日に真っ赤なマントをプレゼントした。 お互いを相手に戦いごっこをするのが好きだったこの兄弟は、強力な戦闘チームに加わり、世界中で敵を倒す戦闘に参戦することを夢見ていた。 ところがある日、長いコートを羽織ったモンスターが兄弟の所にやって来た。 このモンスターとボイテックは長い時間話し合いを続けていた。そして長い話し合いの末、ボイテックは弟に自分は戦争に行くためここを離れなければならないと告げたのだ。 アーサスは何が起こっているのか理解できなかった。ただひとつわかっていたのは、自分が兄のボイテックについて行きたいということだけだった。ところが、ボイテックは有無を言わさぬ口調で「だめだ」と弟の希望を突っぱねた。

「アーサス、俺の話をよく聞くんだ。お前はここに残って俺たちの隠れ家や持ち物を守るんだ。俺の教えた通りにだぞ。 あと、俺のいない間に戦闘の訓練を積むんだ。俺が帰ってきたら一緒に大きな戦闘リーグに参戦しよう。約束だ。」ボイテックはそう弟に告げた。

そしてすぐに戦争へと行ってしまったのだ。 長い年月が過ぎ去っていった…その間アーサスは一日も休むことなく訓練に励んだ。ところが兄のボイテックが帰って来ることはなかった。そこでアーサスは隠れ家を離れることを決意した。 アーサスは自分の才能が無駄になっていると感じていた。日に日に、兄を待つことが腹立たしくさえ思えてきたのだ。 隠れ家を離れたアーサスはボイテックが採用された軍隊が参戦している戦争を調査するための旅に出た。兄のボイテックの行方がわからなくなっていることをアーサスが知るまでにそう時間はかからなかった。

アーサスはボイテックが死んだのではないかと思い始めた。ところが、ハールコミサールという名のモンスターが希望をもたらした。「ボイテックだって？よく覚えてるぞ！俺たちは仲間だったんだ。 奴は獰猛な戦士だった。獰猛すぎて、戦争に勝った敵軍に目をつけられちまったんだ。おとなしく身を潜めてはいられないだろうって思われて、北部の凍えるほど寒い山奥へと連れていかれちまったんだ。 最後にボイテックについて聞いた時にはたしか…水属性の軍隊の支配下にある氷山で働かされてるって話だったが…」 この話を聞いたアーサスは自分がすべきことを悟った。 ハールコミサールに礼を告げ、アーサスは長い長い旅へと出た。

山に辿り着いたアーサスは頂上を目指し登山を開始した。 出だしは不調だった。何層にも重なる雪と氷で心を打ち砕かれそうになった。ところが少しずつ、雪や氷を操るコツがわかったアーサスは、氷で武器を作る方法を編み出した。 過酷ではあったがアーサスはどうにか頂上までたどり着いた。そしてハールコミサールが言っていた通り、ボイテックはそこにいた。 ボイテックは兵士に囲まれていたが、兄弟がお互いの存在に気付いた瞬間、2匹を止められる者はいなかった。 兄弟はその場にいた兵士全員をまるでスーパーヒーローのように叩きのめし、頂上の支配権を奪ったのだ！

「アーサス…お前…まじでずっと訓練ばっかしてたんだな」とボイテックは冗談交じりに言った。

この兄弟から山を奪おうなんて無謀なことを考える者はいないだろう。

アーサスは水属性の攻撃モンスター。貫通、ダメージブースト、追加ターンを使える能力を持つ。 これらの決定的なスキルと大きなダメージを与える攻撃力を組み合わせて使うアーサスを止められる者はいない！ このモンスターは進化する特性を持っている。 ランク0では凍結耐性がある。ランク1になると硬化を得てランク3で攻撃実行モンスターとなり、自らの特性を保護できるようになる。